スナック菓子 因子分析

いくつかのスナック菓子について食感の印象の評価を行い、スナック菓子の食感にどのような共通性があるかを、Rを使った因子分析で調べました。
評価から得られたデータはこんな感じ。
okashi_data
実際に全部食べて評価してます。笑
実は私の専攻では学部生向けに統計分析の実習があって、こんな感じで理論だけじゃなく実際にやってみて分析の流れを学ぶという素晴らしいものです。人気なので私のような院生も参加しちゃいます。せっかくなのでブログのネタに。
まず、上のデータをcsvで保存します。ちなみに、属性(ここでは評価の尺度)の数より刺激(スナック菓子)の数が多くなければ固有値分解ができないので注意です。
今回はRのpsychパッケージを利用して因子分析を行いました。いくつかライブラリをロードします。
次に、csvを読み込みます。ヘッダーを有効に、1列目をインデックスに指定してます。
因子数を決めます。MAP基準と平行分析を両方やってみて解釈します。

だいたい因子数が2つで説明できそうなので、因子数2で分析します。
nfactorsで因子数を指定。実際はデータに合わせて因子の抽出法も色々と検討すべきですが、とりあえずここではRでの分析方法の紹介ということで・・・。

バイプロットを作成。
biplot
バイプロットを見ると、「舌に残る」、「まろやか」、「クリーミー」、「こくがある」が次元1に、「脂っぽい」、「べとつく」が次元2に対応しているかのような傾向が見れます。分析結果の寄与率(Proportion Var)が微妙なところですが、とりあえずしっちゃかめっちゃかな感じではなく傾向は出てる気がします。
このデータをどう解釈して因子をどう命名するかについては、色々あるのではしょりますが、こんな感じでとりあえずのところRで因子分析ができました。
ちなみにこんなデータも作ってみました。(実際お菓子のパッケージに表記されてるものから算出してますが、間違いがあるかもしれないのであしからず)
okashi_cal
各次元との相関を見てみます。
corr
そんなにハッキリ出てはいないですが、「舌に残る」、「まろやか」、「クリーミー」、「こくがある」といった印象はナトリウムと逆の相関が見れます。「脂っぽい」、「べとつく」といった印象は、すこーし脂質と相関があるといった感じでしょうか。
私は最近健康志向だからか(笑)、「好み」の評価が次元2と逆に出ているのが面白いですね。

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